山の花便り ’05年            文・・・ざいる (日付は更新日) 剱岳想望   剱岳にて        

アキギリ (シソ科) 10月23日
名前がわからなかったので、ブナ爺さんに教えていただきました。こんな時のために、もっとしっかり観察する事、写真をいろんな角度から撮る事などを次から徹底したいと思います。
図鑑にはあまり出ていません。写真には写っていませんが、葉はシソそっくりで、めしべが外にはみ出していて、草丈30〜40センチ程です。中山の裏新登山口を少し上がった所で見かけました。
折りしも剱岳に初冠雪が見られ、かなり冷え込んだ中での、数少ない花の一つです。そこは沢沿いで日当たりの良い場所でした
今年は初冠雪が例年より2週間も遅れたので、この辺りの紅葉も2週間位あとでしょうか。
今回からサムネイルを取り入れましたので、画像をクリックすると大きくご覧になれます。
アキノキリンソウ 秋の麒麟草 (キク科) 10月14日
10月9日の中山登山で見かけた花。ミヤマアキノキリンソウとは区別されています。
黄色系の花は良く似ていて、それぞれ微妙な違いがあり、間違えやすいです。
名前の由来は、ベンケイソウ科のキリンソウ(麒麟草)に似ているからで、別名はアワダチソウ。
そしてその高山型がミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)で、そちらの別名がコガネギク(黄金菊)。
キリンソウ、アキノキリンソウ、ミヤマアキノキリンソウ、それぞれの違いをちゃんと覚えないとね。
マツムシソウ 松虫草 (マツムシソウ科) 9月3日
何年か前の夏、入院している母の付き添い看護で山へ行けない時期がありました。
母の病状は一進一退で、家族や遠くで暮らしている妹たちに付き添いを時々交代してもらっていましたが、なぜか無性に剱に登りたくなってしまいました。
母には申し訳なかったのですが、主人に代わってもらい一人で出かけました。初めは小屋までピストンのつもりが、親切な方に出会い一緒に頂上まで往復の日帰りを果せました。
その時2600m付近で見たのがマツムシソウでした。こんな時に行くなんて、むちゃくちゃな私でしたが、母が見守ってくれたのだと思っています。優しそうな姿のマツムシソウは、どことなく母の面影に似ています。
アオノツガザクラ 青の栂桜 (ツツジ科) 8月26日
これは蕾では無く、下向きに咲く壷型のかわいい花です。葉が栂の樹の葉に似ている事、花色が青っぽい白という事を合わせてアオノツガザクラだそうです。
どこがサクラ?ってツッコミは置いといて、私がまだ20代で峰窓会にいた頃、先輩から「この花を岳友会の誰それが好きでね〜うんぬん」と言う話を教えてもらいました。
へ〜山男って、こういうひかえめな花を愛するものなんだ。
それなら自分にもチャンスが・・・なれるものならアオノツガザクラにってか(^^ゞ
シモツケソウ 下野草 (バラ科) 8月17日
小さな花が沢山集まって一つのかたまりになって咲いている。
淡い色合いだな〜と思っていたら、小さな花のアップ写真に、長いおしべがまるでヒゲの様に沢山写っていました。
これが集合花全体をフワフワとした印象に見せていたんですね。
写真を撮らなければ解らない事でした。

小さな虫の目になって花たちを見る事が出来る、それも写真の魅力ですね。
ヒメキマダラヒカゲ 姫黄斑日陰 (タテハチョウ科) 8月16日
私のズボンのすそを2〜3回めくったところにとまった蝶。超ビックリ!(オイオイ)
立山の弥陀ヶ原を散策中の出来事でした。何度もズボンのすそを吸水口でつついていました。
図鑑で調べてみると・・・・
1.普通年一回発生、6〜9月に見られる。
2.おもに山地の樹林帯。下草にササ類の茂る樹林に生息。
3.
シシウド、クガイソウなどで吸蜜。野獣糞にも集まる。(って私のズボンが臭かったって事?)
タテヤマチングルマ 立山稚児車または立山珍車 (バラ科) 8月10日
普通のチングルマは白色ですが、タテヤマチングルマは桃色をしています。
それも均一では無くて写真の様にばらつきがあり、色の付き方に何か特別な理由があるように感じました。
株全体では、ひとつひとつが色分けされていて、かわいい印象を受けました。
今年の気候は、雪が融け、土が見え出してから気温が上がらず、花が後先無く一斉に咲きそろったそうです。
ヤマザクラ 山桜 (バラ科) 6月9日
先日登った人形山で見かけた桜です。
標高1700m位のところに生えていたので、山桜でしょう普通に考えて。
桜は図鑑を見ると結構たくさんに分類されているので、だいたいの区別しか頭に入りませんでした。この桜の近くに、もう少し白っぽい花の桜も咲いていましたが、同じ仲間でしょうか?
花見の季節もとっくに過ぎていたので、まさかここに来て満開の桜に出会えるとは、思いもよりませんでした。もう少しで頂上だと言うのにヘロヘロになった私は・・はい!姥桜ですよ。
ススタケ(千島笹)の花 6月7日
ネットで知り合いになった山好き仲間と共に人形山へ出かけました。
今回が初対面の人もいましたが、逢ったその瞬間に打ち解けあう事が出来ました。
コシアブラの新芽を教えてもらい、ブナの花を確認し、一斉に咲き出した山の花をひとつひとつ覚えられないくらい見たあげくに、なんと珍しいススタケの花まで見る事が出来るなんて・・。
今回眺望はまるでダメでしたが
滅多に咲かない竹の花に出会えたこと、明るいメンバーに励まされて登頂できた事など、とても良い思い出になりました。
リュウキンカ 立金花 (キンポウゲ科) 5月27日
水芭蕉と共にまだ冷たい春の水の中をわざわざ好んで咲いていました。
私がまだ中学生だった頃、「もしも花に生まれていたら何の花だろう?」って友達と聞きあった事があります。その時、「○○ちゃんは、ヤマブキ(山吹)だよ。」と言われました。その友達を何の花に例えたかは忘れましたが、自分は薔薇に例えられなかったものの明るい黄色の花をイメージされて嬉しかった事を今でも覚えています。

水面に映るリュウキンカを見ていたら、ふとそんな昔を思い出しました。
クロモジ 黒文字 (クスノキ科) 5月25日
水芭蕉を見ての帰り道にたまたま見かけた花です。
帰ってから手持ちの花図鑑を調べましたが解らず別の事をネットで検索中に偶然見つけました。でも間違っているかもしれません(^^ゞ 
これが高級爪楊枝になると言うクロモジだったんですね。意外とかわいい花!
ミズバショウ 水芭蕉 (サトイモ科) 5月24日
毎年この時期になると水芭蕉を見にどこかここかに行かないと気が済まなくなっています。
あの清楚な花が、いまだ木々の若葉も生えそろわない様な明るい林の中の、ゆるやかに水の流れる湿原に、群生している様は、つかの間の夢の様な情景です。
ってちょっと入れ込み過ぎのコメントで、実際は泥水っぽい所もあれば、完全に水が干上がっている所にも生えていたりしてオイオイ・・
ザゼンソウ 坐禅草 (サトイモ科) 5月24日
壁に向って何年も瞑想を続けたという、あの達磨大使を連想してつけられた和名とのこと。別名を達磨草と言うのもうなずけます。
池ヶ原湿原の入り口付近で見た坐禅草は、なぜかどれも葉をもぎ取られていました。一週間程前にここを訪れた先輩は、そのそばに熊の新しい糞があり、管理小屋の人に「熊が出た」と聞かされたと言っていました。冬眠から目覚めた熊は、まず先に坐禅草を食べ宿便を降ろすと言う説があるそうですが、どうなんでしょうね。水芭蕉より多少水の少ない所を好んで生えていました。
アカバナマンサク (マンサク科) 4月30日
 マンサクは黄色い花ですが、園芸のカタログに「紅花トキワマンサク」が出ていたので、山で赤っぽいマンサクを見つけたときは、ホ〜山でも赤があるんやな〜と言う感じでした。一緒にいた相棒は「そんなのあるわけない」と目の前にしていながら信じてくれません。(じゃあなんなのさ・・)
 いろいろ調べる前にいつも見に走るサイトがあります。それはブナ爺さんの
「富山橋とともに」の中の高山植物図鑑です。やはり出ていました。どうぞ、そちらもご覧下さい。
フクジュソウ 福寿草 (キンポウゲ科) 4月17日
 別名を元日草と言う。なんと絶滅危惧種!今も盗掘が絶えないそうです。
 江戸時代に園芸化されて50種類も品種が出来たとか。この花のどこにそんな魅力があるのだろう?これで商売を考えた最初の人はどんなつもりだったのだろう?
 お正月の縁起物として出回ることになった福寿草にとっては、とんだ災難に違いない。

 いつまでもここに咲いていてほしいと願いを込めてお便りします。
ミスミソウ 三角草 (キンポウゲ科) 4月16日
 去年の山行ではちょっと時期が遅くて花を見ることが出来ませんでしたが、今回はバッチリ遭遇できました。園芸店では雪割草としていろいろと花鉢が出回っているそうですが、どうもお店に行っても鉢物の所へは足が向かなくて・・苗や苗木のところばかり見てしまう。鉢物は水遣りを忘れて枯らしてしまうんです。
 山でこの花を探すときは、葉を目安にします。特徴ある肉厚の葉が三角にくっつき合った形は、一度覚えたら忘れられません。花びらのがく片とおしべめしべとの色の対比も美しいですね。